今学期のふりかえりと最終報告書
1.今学期、そして、日本語401のふりかえり(reflection)
私は授業やランゲージ・エクスチェンジを通じて様々な人と交流することができて感謝しています。自分の視野を広げるのにも人として成長するのにも良い機会だったと思います。第二言語を頑張って学ぶみなさんの姿を見ていて私も頑張りたくなりました。みなさん、一学期はお疲れ様でした。来学期もよろしくお願いします。
2.個人学習プロジェクトの最終報告書
日本語401個人学習プロジェクト最終報告書
「家庭環境とバイリンガルについて」
氏名:ハルバーソン結
今学期の個人学習プロジェクトでは、家庭環境とバイリンガリズムについて調べた。私には日本語と英語ができるバイリンガルの友人がおり、彼らがどのような家庭環境で育ったことによってバイリンガルになったのかが知りたくこのトピックを選んだ。そしてバイリンガルである私が育った環境と友人らの育った環境を対比するのは興味深いと考えた。
プロジェクトの前半には日本語と英語のバイリンガルの友人に自分で作ったオンラインアンケートを送った。女子五人、男子三人の計八人に送り、七人から返事が来た。結果は七人の回答を基にまとめた。アンケート調査では言語、アイデンティティーとその他に当てはまる3つの分野について質問をした。
まず、言語に関係する質問は、家で主に話している言語、家で自分がよく話す 言語、そして、親がよく話していた 言語は何か、さらに、兄弟の間で話す言語と自信があるかや心地よく感じられる言語についても聞いた。続いて、アイデンティティーに関係する質問は、話している言語によって内心は変わるかど うか、日本の文化vsアメリ カの文化と環境によってアイデンティティーを変えるかどうかだ。そしてその他に関係する質問は、どちらの環境で自 分らしさが出せるか、日本語を流暢に話 せるためのモチベーションと子供をバイリンガ ルに育てたいかどうかである。
質問を作る時に様々なことに気をつけた。まず、質問はできるだけシンプルで分かりやすくした。回答者は皆忙しい大学生活を送る人々なので、質問はできるだけシンプルで適切な長さを心掛け、そして質問ごとに適切な回答形式にした。「英語の環境で過ごした方が長い」、「英語だと質問を読み取るのがやや容易で適切な時間で終わらせられるだろう」という考えから、質問は全て英語で書いた。
質問は二十八問あり、形式は二択形式 (Japanese/English)、真偽形式 (true/false)、同意度形式 (agree/neutral/disagree)、そして自由回答形式を含んだ。アンケートの冒頭に匿名であることを確認したが、名前を記入しても構わないと伝えた。また、アンケートの目的と内容について説明し、所要時間は五分程度であることを伝えた。最後に時間を割いてくれたことに感謝をした。以下はアンケートに実際に取り入れた質問の一部だ。
―家で主に話されている言語はどれですか?(日本語・英語・どちらも同等)
―日常会話で日本語と英語を使い分けられる。(強く賛成・賛成・どちらでもない・反対・強く反対)
―私は日本語を話す環境にいるか英語を話す環境にいるかによって文化的なアイデンティティーを適応する。(強く賛成・賛成・どちらでもない・反対・強く反対)
―特に何かをきっかけに両方の言語を流暢に話せるようなりたいと思いましたか?(自由回答)
―バイリンガルであることで自分自身に対する見方にどのような影響を与えましたか?自信がついた、混乱を引き起こした、など具体的なことがあれば教えてください。(自由回答)
―子供ができたらバイリンガルに育てたい。(強く賛成・賛成・どちらでもない・反対・強く反対)
―バイリンガルであることは私生活と仕事に良い影響を与えています。(強く賛成・賛成・どちらでもない・反対・強く反対)
上記の質問に関する結果は次のとおりだ。
-At the beginning it was my parents "forcing" me to go to Japanese school, which had an influence on my fluency. I was young at the time so i had no "motivation" per se. However more recently I feel there's been an effort for me to stay in touch with my Japanese side, such as through reading Japanese novels and actively meeting and talking to other Japanese students at my uni. I believe this shift comes from me graduating Japanese school as well as leaving for uni (meaning Japanese wasn't spoken on a daily basis by me any more), and feeling as though my Japanese fluency skills were declining. Retaining my Japanese skills is a main motivation for me now
- Being able to communicate with friends (eng) and family (jpn)
二十八問のうち七問の結果を取り上げたが、その他の二十一問はここに添付した。
調査の結果を見てわかることは、バイリンガルであることは、一般的に人生を豊かにするのに有益であると捉えていることだ。また、家で日本語を主に話す人と両方の言語を同じくらい話す人は状況に応じて言語を切り替えることができる。そして、半分以上の人が二つの文化に触れながら育ったことで日本語環境と英語環境の両方で自分らしさを感じられると答えた。もちろん教育の差、努力の差、そして授業でも取り上げられた自身の表し方の差によるが、一般的に努力と時間をかけた成果は現れたと感じている。最後の円グラフに反映されているが、全ての回答者が将来の子供をバイリンガルに育てたいと回答した。きっと次の世代にもバイリンガルの素晴らしさを伝えたいのだろう。
苦労したところはバイアスを避けた質問を作ることだった。自分もバイリンガルであるからこそ特定の答えを選ぶような偏った質問を避けることはいつも心がけた。曖昧な質問と選択肢も質問を書いている時は常に注意した。三つに当てはまる各分野も満遍なく含むように気をつけた。だが、各人、生活環境や背景情報を理解することは結論を出すのに重要だと考えたので、アンケートの初めは基本的な背景に関する質問を含めることに拘った。そして適切な時間で答えられるよう、回答形式の種類も回答者を配慮して設けた。
回答者は皆それぞれ違う家庭環境で育ったが、アンケートを送る側として似たバックグラウンドからくる友人に送った。日本語補習校の友人やパデュー大学のJSAの友人の中で、小さい頃から両方の言語や文化に触れて育ってきた仲の良い人に声をかけた。しかし、これにはリミットがあり、どうしても標本が小さいままになってしまう。小さいサンプルサイズは有意性が得にくく、極端な結果が得やすく、変動幅が大きくなってしまう。このことから、次回同じアンケートをすることになれば、他の友人にも声をかけ、多少大きめなサンプルサイズにしようと考える。そしてこの新しい結果から新たな発見もあるであろう。
このプロジェクトで最も共感したことは自由回答に書かれたコメントだ。「I believe being bilingual has helped my confidence overall, while also conversely leading to insecurities, especially in Japanese, as I understand that my Japanese language skills will never be on par with Japanese people who grew up in Japan」とは、私の気持ちをひと文で要約していると考える。もちろんバイリンガルであることで内省的な人や他人の行動や感情の理由をより理解できる人になれたという声は上がり、私も大賛成だ。しかし、両方の国の感性を持っているからこそ自分に不満や混乱を感じてしまうことがある。一度に両方の世界にいながらも言語が中途半端だと思ってしまうこともある。こういう葛藤の中で、バイリンガルはモノリンガルとは違う多様な能力や視点を持っている。我々はこれらのことをもっと感謝し、ありがたく思うべきだと思う。私は、自分がすでにできることに感謝できると充実した生活へと繋がると信じている。
【参考文献】
【解説】サンプルサイズ (n) の重要性|ランダム化比較試験 RCT
アンケート調査票|設問項目・回答形式の作り方のコツをわかりやすく解説
家庭環境とバイリンガル (アンケートの質問)
家庭環境とバイリンガル (アンケートの結果)
一緒に勉強すると、新しい視点を学べて、自分の世界が広がって、本当に楽しいですね。
ReplyDelete「第二言語を頑張って学ぶみなさんの姿を見ていて私も頑張りたくな」った、という気持ち、本当によく分かります!みなさんの日本語を学びたいという情熱が嬉しいですし、「私も頑張ろう!」という気持ちになりますね。
来学期もどうぞよろしくお願いします!